今回は「快適な車中泊に必要な条件」の「条件4.エンジンストップの状態でもちょっとした家電製品が使用できること。」の解決策をご紹介しましょう。これを知っているのと知らないとでは車中泊ライフに大きな差がでます。 まず、なぜ“エンジンストップの状態で”なのか。それは後ほど詳しくお話する車中泊の基本的なマナーにあります。アイドリング状態での長時間の停車は環境に悪いばかりでなく、近隣の方々や他の車中泊している方々とのトラブルにも繋がりかねません。自分の車もガソリンを食ってしまうので、まさに「百害あって一利なし」です。 ですので、ここではエンジンを切った状態で家電製品を使うことを目標として、そのためにどうすれば良いのか、何が必要なのかを順を追って説明していくことにします。
まず、最初の段階としてエンジンがかかっている状態で家電製品を使用するためにはどうすれば良いでしょうか。 車にはバッテリーが積まれています。エンジンがかかっている(またはアクセサリ)の状態であれば、このシガーソケットを通して電気を確保できることは周知の通りかと思います。(アクセサリで使用する際はバッテリー上がりに注意!) カー用品売り場に行けば、シガーソケットに差し込んで使用する色とりどりのライトなんかを見かけますが、これらはシガーソケットから流れるDC12V(大型トラックやバスはDC24V)という電源を使用してライトを付ける仕組みになっています。 このDC12Vというのは直流で流れる電気ため、交流で使用するように作られているAC100V用の一般的な家電製品では使用できないのです。車内で家電製品を使用するためには、DC12V電源をAC100V電源に変換してやる必要があります。それのために必要なのが、DC/ACインバーターという代物です。 このDC/ACインバーターの入力側のプラグを車のシガーソケットに挿せば、出力側のコンセントからAC100V電源が取れる仕組みになっています。これを利用すれば車内でノートパソコンなども使用することが可能になります。図にするとこんな感じです。 DC/ACインバーターは製品によって最大出力数が異なりますので、購入する際は、事前に使用したい家電製品の最大出力数をチェックしておき、それよりも少し余裕のある製品を選ぶと良いでしょう。 また、「携帯の充電やシェーバーぐらいしか使わないよ!」というのであれば、DC電源で使用できるものも市販されていますので、経済面や使い勝手の面でどちらの方が良いか比較検討するのも良いと思います。
エンジンのかかった状態で家電製品を使用する方法はわかりました。次のページでは、肝心のエンジンを切った状態ではどうすれば使用できるのかをみていきましょう。
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