先週金曜日の深夜、ベランダの柵に謎の黒い物体を発見!
真っ暗でしたが、うっすらと体毛のようなフワフワ感が判ったので
最初、タランチュラ(毒グモ)か何かかと思って半分パニくりましたが、
懐中電灯で照らすとどうやらコウモリの模様。
半信半疑ながらも恐る恐る捕獲してみることに。(^^;)
虫取り網で捕まえて子どもの虫かごに入れました。
弱っているのか部屋が明るくて目が眩んだのか、
かごの隅でじっとしたまままるで無抵抗でした。
マッチ箱に入りそうなぐらい小さいコウモリでしたが
ちゃんと胸の辺りがドクドク動いているのが確認でき、
棒でつっつくとチィチィと弱々しく鳴いていました。
コウモリって気色悪い生き物の代名詞みたいな動物ですが
よくよく見ると結構かわいいです。(^-^)
ひととおり観察した後、とりあえず自然に返そうと
虫かごの蓋をあけたままベランダに出しておきました。
翌朝、どうなったか確認しにベランダへ出ましたが
コウモリは相変わらずかごの隅でじっとしたままで
一向に飛び立つ気配がありません。
ネットで調べてみたら、どうやらこのコウモリは
イエコウモリの赤ちゃんらしいことが判明しました。
コウモリは哺乳動物なので母コウモリの母乳で育ち、
飛ぶときは母コウモリにしがみついて一緒に飛ぶらしいので
おそらくこのコウモリは母コウモリから落ちて、
運良くウチのベランダにへばり付いていたのではないか、
と推測しました。
そう考えると母からはぐれたこの赤ちゃんコウモリが
不憫に感じ、しばらく世話をすることにしました。
※本当は野生動物は飼っちゃいけないんですけどね。
コウモリから人に疫病が伝染した例はないようですが、
行政で認可されている動物以外は禁止されているようです。
念のため。
綿棒の先に牛乳を浸らせ、上手く口に入れると
ペチャペチャと口を開けたり閉めたりしてました。
ついでに虫かごの底がアクリル製で
爪が引っかからない様子だったので、
底にティッシュを5枚ほど重ねて引いてやりました。
爪が引っかかるようになると赤ちゃんコウモリは
活発に動くようになりました。
しばらく様子をみて、また蓋を開けたままで
ベランダに出しておきました。
そのまま数時間放っておいて、夕方ごろ見に行くと
赤ちゃんコウモリはいなくなってました。
ミルクを飲んで元気になって飛んでいったのか、
母コウモリが見つけて連れて帰ったのかな。。
ほんとはね。ちゃんとコウモリが飛んでいくのを
自分の目で確かめて安心したかったんですけどね。
ひょっとしたら鳥や猫に喰われたのかも、って
心の中では思ってたりします。。
その辺は確認する術がないので祈るよりほかありませんが、
多くの野生動物の赤ちゃんは母親からはぐれた時点で死を意味します。
そういう意味では、今回僕に拾われた赤ちゃんコウモリも
すでに死んだに等しい状況だったのかもしれません。
そんな状況下で僕に出来ることといえばこれが精一杯だったし、
それによって少しでも生命存続の可能性を残せれたのなら
僕は良いことをしたのだと思っていたいです。
とにもかくにも、こうして今回のコウモリ騒動は
幕を下ろしたのでした。(^^)