~ HEYっちの「車中泊」の経歴とこのコーナーの成り立ちについて ~
僕の「車で寝泊りする」という旅のスタイルは幼少の頃にすでに身に付いていました。
僕の父親は大の釣り好きで、今のRVブームが来るその前からすでに1BOX車に乗っていました。理由はもちろん「荷物がたくさん積めて、家族で寝泊りが出来るから」でした。ですので、前日の晩に家を出て、夜明け前に海へ到着し、渡船が出る
日の出前まで車で寝る、といったことがよくありました。
大学時代は父親に買ってもらった愛車のデミオ(マツダ)であちこち宿泊しました。コンパクトカーでありながら完全フルフラットが実現したので、とても便利な車でした。僕はバスフィッシングが趣味だったので、ダムや湖などへ遠征する時はいつも父親と同じように「夜移動し夜明け前まで車で寝る」ということを繰り返しました。
2年生の夏には仲間と4人で「西日本一周の旅」と称し、近畿→四国→九州→中国→近畿、というコースで2週間かけて「車で野宿の旅」に出ました。当然、あの小さな車で4人は寝れないので、日替わりで2人は車、残りの2人はテントで寝る、といったスタイルで、今で言うオートキャンプの原点のような物でした。最高に楽しい経験でした。
それから数年後、僕も家庭を持ち、あの頃の父親と同じように「家族を連れて車で寝泊りしながら旅したい!」という衝動に駆られました。小さな子供を連れて本格的な旅に出るためには“いかに快適な空間を創れるか”というのが最大のテーマとなり、様々な本やサイトを見たり、実践・失敗を重ねながらいろいろな角度から研究してきました。
ようやく「快適な車での寝泊り」に自信が持てるようになったころ、「とれはん.com」を立ち上げ、その中のメインの企画として、約3ヶ月間に渡り“お宝探しの旅”と称して「車で寝泊り」の旅を続けてきました。(これから先も旅に出る予定ですのでお楽しみに!)
しかし、実はこの頃になってもまだ「車中泊」という言葉は知りませんでした。それを知ったのは、さらに数ヶ月後のことです。まだ記憶に新しい新潟県中越地震が起きた時に、自宅が倒壊してしまい車で生活されている方々がニュースで報道されました。それを見て初めて、「僕のやっていることは車中泊というのか!」と知ったのです。
それまでは「車での寝泊り」がレジャー用途以外に役立つものだとは考えたことはなく、災害時にも重宝するものであることを知り、衝撃を受けました。同時に、「車中泊は誰にでも経験のあることではない」ということも知りました。
それならば、「僕が研究してきたテクニックを公開すれば、誰かの役に立つかも!」と、このコーナーを作ることを決心したのでした。(決心してから公開するまでに随分と時間がかかってしまいましたが…)
このコーナーを立ち上げるにあたって、何人かに「そのノウハウを公開すべきだ」とアドバイスをいただきましたが、敢えて「車中泊ノウハウ」としなかったのは、僕の研究はまだ発展途上中だからです。僕も皆さんと同じように、もっともっと“快適さ”を求めて進化し続けますので、「こうしたらもっと快適だよ!」という情報があればぜひぜひ教えてください。
ともかく、この「車中泊テクニック」のコーナーが、これから「車中泊」を始めようと考えている人達や車中泊愛好家にとってのバイブルとなれれば嬉しい限りです。
以上が僕の「車中泊」の経歴と、このコーナーの成り立ちについてです。最後までご清聴いただきありがとうございました。
それでは、本編をお楽しみください。(^-^) |