車中泊に最も適した車は?と聞くと「そりゃ、キャンピングカーに決まってるよ!」という声が返ってきそうですが、車中泊のためだけにキャンピングカーを買えちゃうような人は現実として少数です。
ほとんどの場合、通勤や買い物といった生活面での使用が大半を占めます。そして、週末や連休などを利用して、年に数回、家族や友達と旅行やキャンプに行く、といった使い方だと思います。それぐらいであれば、車中泊だけをテーマに車を選ぶという訳にもいかないですよね。やはり、経済性、走行性、安全性、居住性、など様々な面から、車中泊に“向いている”車を選ぶより他なりません。
基本的に車中泊というのは雨風がしのげて横になれるスペースがあり、後は“気合”と“根性”さえあればどんな車でも不可能ではありません。でも、車内で同じ時間を過ごすのなら、快適に過ごせる方が良いに決まっていますよね!?
そこで、“快適な車中泊”に必要な条件とはどんなものか挙げてみましょう。
【 快適な車中泊に必要な条件 】 |
条件1.居住スペースと荷室が広いこと。 |
条件2.シートが容易にフルフラットになり、ベッドスペースが確保できること。 |
条件3.フルフラットにした場合でも荷物を積んでおけるスペースがあること。 |
条件4.エンジンストップの状態でもちょっとした家電製品が使用できること。 |
条件5.エンジンストップの状態でも適度な室内温度を保てること。 |
条件6.エンジンストップの状態でも夜でも適度な明るさを保てること。 |
条件7.外から車内が見えず、プライバシーが保てること。 |
条件8.外の騒音が車内に入ってこないこと。 |
条件9.安全・安心であること。 |
せいぜいこの程度でしょう。先にも述べましたが、これらの条件はあくまでも“快適な車中泊”に必要な条件ですので、「条件が満たされないと車中泊が出来ない!」というわけではありません。僕の知る限りでは、現在市販されている車でこれら全ての条件をクリアしているものはありません。足りないものは後から改善していくしかないのです。
上の表の、条件1と2に関しては車の構造上、自分でどうこう出来るものではありません。凝った人になると組み立て式のベッド台を作って完璧なフルフラットを実現させてしまう人もいますが、かなりの技術と時間がいると思いますし、僕自身、挑戦したことがないのでここでは触れないことにします。
条件3〜8に関しては後からでもどうにかなりますので、次のページからは1つづつ解決していくことにしましょう。
▲このページのトップへ |